院長熊崎洋平
2010年岡山大学歯学部卒業。同大学病院補綴歯科にて義歯治療などの診療経験を積む傍ら、同大学大学院にて研究や後進の育成に携わる。博士課程修了後、世界水準の診療を行う名古屋市内の歯科クリニックでさらなる研鑽を重ね、質の高い歯科医療で地域の健康を支えるため、2023年開業。
生まれ持った歯を大切にする根管治療
マイクロスコープを用いて細部まで丁寧に
より患者さんに近い場所で、より早い段階から質の高い歯科医療を提供したい。開業時の決意を胸に、「妥協しない完璧な治療」をめざして日々の診療を行っています。特に根管治療においては、歯科用マイクロスコープを活用し、見落としのない治療を心がけています。
根管治療とは、虫歯の進行によって悪くなった神経を取り除き、根管内部を洗浄して症状の改善をめざす治療法です。歯を支える歯根には根管と呼ばれる管があり、根管の中には血管や神経組織などが通っている歯髄があります。虫歯が歯髄にまで達すると、根管の内部に痛みや膿が生じ、やがて歯根そのものにも悪い影響を及ぼしてしまいます。
歯を支える歯根の状態が悪くなると、抜歯せざるを得ないケースが出てきます。生まれ持った歯を維持することは、未来の治療の選択肢を増やすことにもつながります。当院では、マイクロスコープを用いた根管治療の精度向上に努め、根管治療のメリットやデメリットについても丁寧な説明を行っています。炎症の再発防止にも力を入れていますので、気軽にご相談ください。
歯科用マイクロスコープの特徴1
歯科用マイクロスコープの拡大率は、肉眼の約20倍。患部の状態をより詳しく把握できるため、治療成功率の向上がめざせます。
歯科用マイクロスコープの特徴2
レンズと同方向に光を当て、患部を明るく照らす歯科用マイクロスコープ。より鮮明な観察による、より精密な治療が期待できます。
天然歯の
温存
肉眼では見えない細い根管をきちんと治療することで、従来なら抜歯と診断されていた歯でも残すことが見込めるようになりました。
マイクロスコープを使用する際の専用の器具
様々な根管に対応するため、専用に開発された特殊な形状の器具を用いて、細菌に感染した歯質や古い充填材料を取り除きます。
生体親和性の高い材料を
使用
根管治療の充填材料には、生体親和性の高いバイオセラミックを使用。根管内に隙間なく充填することで、炎症の再発を防ぎます。
アフターフォローにも
注力
治療後の良い状態を長く保つため、その方に合ったセルフケア方法を指導。定期的なメンテナンスも行い、お口の健康を見守ります。
STEP1 診断に必要な基本の検査を実施
歯髄まで虫歯が進行して根管内に細菌が繁殖した場合は、悪くなった神経を抜いて根管内の細菌を取り除く「根管治療」が必要になります。まずは問診票に、痛みがある、膿が出る、歯を強くぶつけた、過去に根管治療を受けた歯の調子が悪いなど、受診のきっかけになった症状を記入してください。その後、診察室で問診や口腔内診査、口腔内写真撮影、エックス線検査などを行います。
STEP2 歯科用CTで根管の状態を確認
基本的な検査の結果、治療が必要だと判断した場合は、歯科医師から治療方法を提案します。根管治療をはじめ、適切な治療方法をいくつか提示し、具体的な治療方法や保険診療と自由診療の違いなどを丁寧に説明。患者さんの要望をくみながら治療方法を決定し、精密検査を行います。根管内は複雑な形状をしているため、2次元のエックス線検査に加えて、3次元の歯科用CT検査を行います。
STEP3 根管治療に向けた前処置を実施
精密検査の結果を説明し、根管治療に進む場合は、虫歯などで悪くなった部分やかぶせ物、充填物の除去を行います。患部の周囲にも目を配り、必要に応じてプラスチック素材で患部の周囲を補強。また、根管治療の前処置として、治療をする歯に「ラバーダム防湿」と呼ばれるゴム製のシートを装着します。治療する歯だけが見える状態にすることで、治療中に唾液や細菌が入らないようにします。
STEP4 根管内を細部まで丁寧に洗浄
根管治療では、複雑に入り組んだ根管の隅々まで清掃と洗浄を行い、再発防止をめざします。当院では、肉眼の約20倍の拡大率を持つ歯科用マイクロスコープを用いて根管内を確認し、細菌に感染した神経や歯質、過去の根管治療の際に充填された根管充填材料を除去します。その後、細菌が残存しないように、専用の薬液を用いて入念な洗浄を行います。
STEP5 根管充填を行い、かぶせ物を装着
すべての根管の洗浄終了後、膿や炎症がないことを確認し根管充填を行います。充填材料には生体親和性の高いバイオセラミックを使用し、根管内に隙間がないよう充填します。バイオセラミックは根管内の水分によって膨張・硬化するため、根管内に残った細菌も一緒に固めて再発防止が図れます。その後一定の期間を空けて歯型を採り、かぶせ物を装着。治療後の良い状態を保つため定期的なメンテナンスを行います。
マイクロスコープを用いた精密根管治療
抜髄(初回治療の場合)/5万5000円~11万円
感染根管治療(過去の根管治療の再発や歯髄が壊死した場合)/7万7000円~13万2000円
くまざきデンタルクリニック
名古屋市営地下鉄東山線 池下駅から徒歩5分
名古屋市営地下鉄東山線 今池駅